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リレー小説2

第2話 http://takaaki9029.blog107.fc2.com/



裏目に出たのか、仏頂面で脹れている井浦さんを背にこの場における問題児は井浦さんに話があるらしく「ふーん、こ―ちゃんに話?いいよ、待っとく」と言って携帯を弄繰り回している。
「あのクソ猫が、空気読めよ」と言いたいとこだが、そこはうまくいかないものだった。
話があるとか言って実は何も考えていないのが現状であり、こうして、5分以上待っている井浦の顔にはピークの兆しが表れている。
クラスメイトの前で晒し者になったようなものだから怒っていても当然な結果だった。
そんな中、本部からのメールは
「現状維持」
の四文字に限る。
カラオケに行きたかったという気持ちだけは今なお健在だった。

このいつもへらへらした男が嫌いだった。
名前すら正直言って覚えていない。
とも?だったか。用があるなら早く済ませろといいたくとも淦原がいる以上怒鳴り付けるのはやめておいたほうがよさそうだった。
「で、何の用?」
「いや、ちょっと待って、まだ心の準備が」
この男を今すぐ殴り飛ばしたいと思うのは間違いなのだろうか。

「こーちゃんとともちん、立ち話もなんだし、場所移さない?」
本来なら帰りたいので助け舟とは言えないが、いい形にまとめられているかと思うと少し癪だった。
「だって、顔引きつってるんだよ。怖くて仕方ないって」
ひとまず、淦原御用達のお店がおるらしくそこに行くことになった。
後ろについてきてるこの男は心の準備が、とか言いながら携帯を引切り無しに見ている。
本当に何がしたいのか分からない。

着いた先はこじんまりとした居酒屋で、繁盛するというより、常連客で成り立っているような場所だった。
「って、高校生が来るのおかしくない」
無意識のうちに独り言のように呟いていた。
「うん、私の行きつけだけど?もしかして、お酒は二十歳からを守るタイプなの?」
「いや、そんなことないけど」
べつに優等生とかそんなんじゃないし、ましてや最低限のルールなんて言うものに縛られる気など毛頭ない。
どちらかと言えば不良に近いのだ。
お酒など大したことはない。さっきの発言もただの確認のためだった。
それに今は、彼女の頭に付いている猫耳が何よりも気になっていた。
そうでもなければ淦原に同じように誘われていても即座に断っていただろうから。
もちろん、このともとかいう男とかしかいなければ間違いなく殴り飛ばしていたに違いないが。
流石に外で話しているのも寒いので中に入ることにした。
店に入ると待っていたのは全員猫耳の客だった。

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リンク先に新しく



ゐ土蛙さんの

蛙の井戸
http://zassyoten.blog77.fc2.com/

が追加されました。

今後ともよろしくお願いいたします。

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リレー小説を載せたいと思います。

知り合いのブログの人から、リレー小説をやろうとのことで今日から載せていきたいと思います。

私からの番なのでまずは1作

http://siramaku.blog64.fc2.com/blog-entry-92.html

続きは

http://takaaki9029.blog107.fc2.com/   そこはかとなくなんとなく

より


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リレー小説1

代わり映えのない世界を見てきた。
わたしたちの一人が消えたとしても、誰も気にしないそんな世界に。

私はあなたが嫌いです。
私もあなたが嫌いです。
わたしはだれもがすきで、ワタシハダレモスキニナレナイ。

あなたはどう?


今日の同窓会にたまたま人数合わせで入っていた彼女にとっての出会いなど、所詮一時のものである。愛想笑いすれば寄ってくるならぶっきらぼうでいれば、自然と離れていく。   
井浦小海(いうらこうみ)にとって男であれ女であれ、どれも同義であった。
 外見でしか判断しない者が内面を知った途端、掌を返すように離れていく。
そのどれもが並々でずば抜けた者などがいない団栗の背比べである。
 もともと、普通を極端に嫌った。子供のころのように世界に何でも溢れているようなおとぎ話の世界、そんなものを信じている者など、この集まりに何人いるのだろうか。
 話すウサギがいたの、とこの場で立ち上がれば、頭が沸いたかわいそうな子になること間違いなし。
 二次元?三次元?と分けるくらいなら四次元のポケットに入ってひきこもった方がマシだと。
 だからと言って同じ属性を求めている訳ではない。
要は刺激が足りない。
中学生の時の集まりなんて正直な話少し大人になった自分の見せびらかしだ。
ただ隣にいる一人を除けば
「どうしたの、楽しくない?」
「いや、別に」
当時は影の薄かった彼女、淦原優(あかはらゆう)とは出席番号順で近かったためか話す機会も多く、高校で別れるまでは、一緒にいることが多かった。
そんな子が何故、こんな恰好をしているのかを突っ込みたくて仕方ない。
どうして猫耳をつけているのか。
どうして誰も気づいてないのか。
どうして作り物が動いているのか。
 「変な、こーちゃん」
変なのはお前だと言いたくて仕方ないが、幻覚が見えるなんて思われたくない。
時とはここまで人を変えるものだろうかと疑問に思えば思うほど分からなくなる。
だが、危険な香りというのはそれほどにその時の彼女にとって魅力的なものだった。
「えっと、その猫耳って…」
聞きかけたところで淦原はその言葉を遮った。というより井浦自身がその言葉を遮るしかなかったのだ。
 その表情が驚きや恥ずかしさとは違う拒絶を現していたように見えたからだ。
「あ、えっ、猫耳?」
予想外の質問に戸惑ったかのように焦り出す、淦原だったが、最初に見たそれは間違いなく違うものだった。
「ううん、何でもない」
「そう?でもこーちゃんのその耳はかわいいよね」
「えっ、耳?」
「ほら、頭の上のそれだよ」
プロフィール

白雲まくら

Author:白雲まくら
会社員となり、日々ストレスとの戦い。
また、睡魔を相手に日々戦っております。






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