スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お久しぶりです。更新しました。

お久しぶりです。

あまりに更新ができてなかったので、スケープゴートの4話をあげておきました。

見に来てくれていた皆様ありがとうございます。



暑い毎日ですが体に気を付けてください。
では、息災と友愛と再会を。
スポンサーサイト

4

小さい頃のお話だ。
小学生ぐらいのころからずっと聞いてた音があった。
慣れ親しんだ感触があった。
始めはよく手を切ったものだ。
いや、皮がめくれたという方が正しいのかもしれない。
何重にも
何重にも
重なり合ったソレは
振り子のように
ゆらゆら揺れて
私の心をも占め付けた
占め付け
閉め付け
絞め付けた。

ぎしぎしを音をたてて、私にその音を刻んだ。
ギシギシと揺れて軋むソレに、私は惹かれた。

その時から私は人の殺め方を覚えた。


「あら、速かったのですね」
先程、話題に上がっていたというのに当の本人は本当にパーティーを楽しんでいるかのような振る舞いで、それが見ていて辛かった。
皆がいる前で聞ける訳がないが、それでも確かめなければならない。
そのタイミングだけは間違えてはいけなかった。
一日は思っているほど長くなく、一瞬のように終わってしまう。

 森?
そんな場所に会場はあった。何時間もかけて普通電車に乗る必要があったのかと思っていたが、今となってはよくここまで辿り着けたという方が大きかった。
古い館は尤ものこと、ここまで推理小説に出てきそうな場所だと思っていなかった。二階建ての白塗りの建造物。
「来たよ来たよ、ここには一度来てみたかったんだよね」
お酒がある程度抜けたとはいえ、淋漓さんのテンションは高かった。
「そんなに有名なんですか?」
何気なくそう聞いてみると
「いや、全然」
と、返ってきた。ならどうして来てみたかったんだ?
「ただ、何度か本当に事件が起きている、曰くつきな場所なんだとよ」
「別の意味で有名なんですね…」
「まぁね、だから手遅れになる前に来たんだよ。めんどくさいけどな」
手遅れ?
もしかして、園原さんのことですか。と聞こうとした時にはすでにビール片手にもち、足早に館に向かっていた。
「まったく、あの人にはついていけないな」
「まったくです。その意見には同意しましょう」
心臓が飛び出そうとまでは言わないが、急に傍で話されると心臓には悪い。
「亡名、急に出てくるのはやめろ。ただですら不審者みたいな身なりなんだから」
「失礼ですね。個性を否定するような人は嫌われますよ」
「だとしても、お前は別だ」

「あれ、二人とも仲良くなったんですね」
そう横から入ってきたのは静波だった。
「さすが、静波さん。目が悪いと見える。ブルーベリーをもう少しとるんだ。そうすればお前ももう少し状況把握が出来るようになる」
「ごもっともです。目が悪いなら眼鏡か、コンタクトでも入れてください。もう少し目を見開いて、考えてから言葉にすることをお勧めします」
彼女にしては社交辞令のつもりだったのだろう。だが、完膚なきまでに叩かれる。
「なんか、会話と内容がかみ合ってない。というか私が責められてる!」
静波、空気の読めない可哀そうな子である。
「責めているつもりはありません。気分を害したなら謝ります」
おおっと、亡名が誤った。いや、漢字を間違えた。謝るとは少々驚きである。
出会ってからこの短時間とはいえ、甘く見ていた。
きっと、基本的には社交的で、素直なのだ。今までだって本人にとっては冗談で場を和ますつもりだったのかもしれない。

「ただ、場の空気を読めないというのは指摘されるまで直せるものでもありませんし、仮にあなたが彼とどれだけ仲がいいにしろ、私と仲が良くなったとは限らないでしょう。勝手な判断はろくな結果を生み出しませんよと忠告しておきます」
「それを世間一般で責めているというんだ!」
誤ったという漢字は文字通りあっていた。
そう言われた静波は何とも表現しずらい顔で落ち込んでいる。
それもそうだろう、俺以外からこうも直球にものを言われると、説得力があるというか、それこそ、初対面でこの仕打ちはさすがに誰でも答えるだろう。
「あなたはKYです」といきなり言われると、こんな顔にもなりそうだ。
「すいませんでした。もう、へんなことは言いません。考えてから発言を…」
すごい落ち込んでいた。むしろ、洗脳されかけていた。
「早く入ろう。ここにいても仕方ないだろう」
助け舟を出したつもりはない。ただ、気になっているのだろう。
この洋館で今から何があるのか?それこそ淋漓さんの言った通り、何が起こるにしても手遅れになる前に。

テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

白雲まくら

Author:白雲まくら
会社員となり、日々ストレスとの戦い。
また、睡魔を相手に日々戦っております。






著作権に関しては、無断転載・無断転用についてはご遠慮ください。 


FC2カウンター
つい言ったー。
最新記事
最新コメント
リンク
カテゴリ
フリーエリア
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。